遠隔診療で見えてくるITと医療のブレークスルー

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この絵は、個人的にこれからやっていきたい研究のことを昨年まとめたときに書いたものです。今日は、これと昨今話題の遠隔医療について触れます。

 

このブログを始める際に長々と文章を書いたり(コレ)、今までの医療経験から方向性をパワポに書いたり(コレ)していました。

考え方は基本変わっていなく、「医療とコミュニケーション」というのは切っても切れない関係にあり、それを支援していく技術というのに今後も着目していきたいと考えています。

 

僕はIT業界に身をおいていますが、これはシステム・インテグレーション(SI)のときにやる仕事と一緒なんですよね。顧客の希望を聞いて、どうしたいかをSEが把握し、設計して、プログラマがコーディングをする。それを顧客側に適用しながら、PDCAを回していく。

医療も結局同じで、患者の診断をした後に、患者がどうしたいかを医師(及び医療関係者)が把握をし、治療プランを立てて、手術・投薬等の加療をし、患者の状態を把握しながらPDCAを回していく形になるのです。

だから、コミュニケーションにおける問題も起こるのも同様。顧客(患者)の希望をうまくヒアリングしないといけないし、顧客(患者)目線にも立って、プラニングをしないといけない。顧客(患者)も納得の上、システム構築(治療計画)に積極的に関与しないと、業務改善(体調改善)しないし、顧客(患者)をどうやって改善(加療)プロセスに関わってもらうかというマーケティングも行っていかないといけないのです。

だからこそ、知識共有、対話、音声認識、画像認識、自然言語処理、マルチモーダル、機械学習などのITで培われた諸技術を適用し、コミュニケーションを円滑にする補助ができれば、医療プロセスもよくなるのでは?と思うのです。SIの開発プロセスなどの技術も使えるかもしれませんが、医療の場合は万人に使えるものにしていかないといけないというのが難しいところです。なので、分かりやすいロボット適用で書いてあるのが、上記の絵のような形になるのです。

 

 

で、ここで話が変わるのは、厚労省が2015年8月に発表した新しい「遠隔診療」がクリニックレベルで盛り上がっていているという事実です。

遠隔診療」のより広い解釈、厚労省が明確化:医療:日経デジタルヘルス

ここでポイントになってくるのが、上引用記事のこの部分

平成9年遠隔診療通知では、遠隔診療の「基本的考え方」として、「診療は医師または歯科医師と患者が直接対面して行われることが基本であり、遠隔診療はあくまで直接の対面診療を補完するものとして行うべき」としている。その上で、「直接の対面診療による場合と同等ではないにしてもこれに代替し得る程度の患者の心身の状況に関する有用な情報が得られる場合には、遠隔診療を行うことは直ちに医師法第20条等に抵触するものではない」とし、いくつかの「留意事項」を示した上で遠隔診療が認められる場面を示していた。(上記URLからの引用)

すなわち、従来は原則「対面が必要」だった診療が、「対面診療と同等なほどの有用な情報が得られれば」診療を補完できるものとして、遠隔診療が定められているのです。

 

 

ここで最初の絵に戻ると、コミュニケーションを補完する技術(インターフェイス)が、対面診療前提で考えるとロボットやタブレットなどになるのですが、遠隔診療だと、PCなどを介するので、研究のブレークスルーが一気に拡がるのではないかと思うのです。

まだ、限定された部分で試験的に始まっている「遠隔診療」のサービスですが、患者の立場になっても、ITによるコニュニケーション支援によるサービス開発が進めやすいのではないか、、そう思うと結構ワクワクするネタがいっぱい転がっていそうです。

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